超成長株投資で資産10倍計画!

ペプチドリーム (4587)の株価はじわじわ上昇!日本国が出資する、薬価高騰時代の救世主とも言えるビジネスモデルで医療保険問題も解決できる!?山本潤の超成長株投資の真髄 第15回

2019年3月20日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

★★★★☆(投資判断5段階中4  5が最高評価)

山本潤のメールマガジン&オンラインサロン。10年で10倍を目指す超成長株投資の真髄

医薬品メーカーの転換期、薬で大儲けできる時間が限定的に

 かつて医薬品市場はほとんどが低分子の化合物でした。歴史的にはアスピリンをドイツバイエル社が1899年に商標登録し発売したのが始まりとされています。低分子薬品はアスピリンがC_9 H_8 O_4(炭素原子9個 水素原子8個 酸素原子4個)という化学式の示す通り、分子で存在する小さな物質です。

 それからの100年、製薬市場はどの低分子がどの病に効くのかを探す競争でした。ところが、低分子であるため、化合物の種類には限りがあり、新しいものを探すコストは年々高くなっていきます。

 その開発競争に限界がきてしまい、もはや、低分子領域では薬は見つからない状況にまで製薬業界は追い込まれています。

 製薬会社は研究開発を諦めているわけではありません。ただ、開発効率が悪くなっているのです。

 開発が難しくなるばかりではありません。特許が切れた分野に安価なジェネリック薬品が投入されます。製薬業界は、薬で大儲けできる時間も限定的になってきました。

 色々な動きがあります。武田薬品が大型M&Aをしますが、もはや自分たちでは薬は開発できないと諦めているようにも見えます。

 一方で、製薬会社はコストを下げ始めているのです。

 MRという、かつて高給取りであった職種をどんどん減らしていきました。そして製造原価を下げるために、製造部門を外部へ委託するケースが出始めています。中外製薬や第一三共が太陽ファーマに製造を委託する、あるいは、工場を売却するという動きです。

 

高額な抗体医薬の登場で日本で薬を開発するのが困難に

 低分子領域はこのような有様です。一方、元気がよいのは抗体医薬です。ほんの20年の間に、市場が10兆円になった急成長分野です。

 低分子医薬品は、分子ですので小さくて病気ではない体の隅々まで入り込むため、副作用があります。

 抗体医薬は、ターゲットを定め、ミサイルを発射する新しいタイプの医薬品で、高分子の医薬品です。

 本庶佑博士がノーベル賞が受賞しましたが、小野薬品のオプジーボが有名です。この薬はC_6362H_9862 N_1712O_1995 S_42と非常に大きく複雑なのです(炭素原子6362個、水素原子9862個、窒素17120個、硫黄42個)。

 低分子と比べるとバイオ医薬品はバケモノのような大きさ(タンパク質)です。「ミサイル」ですから、作るのに非常に手間暇がかかります。狙ったところへ届けるため、低分子のように副作用はないものの、問題は、薬が効く人と効かない人がいること、そして、薬価が手作りのため、べらぼうに高いことです。

 2014年オプジーボは100mgで73万円。年間で3500万円もかかる薬なのです。日本の保険制度は一定以上の負担を国民にさせません。ほとんどが税金で賄わられることになり、国家財政がどうなってしまうのか社会問題となりました。

 日本国はお金がない国です。世知辛い意見が出ました。若い人だけに使わせろという意見。つまり、老人は長生きしないのだから老人には使わせるなという意見。国家財政が破綻するから国民皆保険をやめろという意見。

 国は世論に負けて、小野薬品に予定になかった薬価の下げを要請。これで日本の製薬業界は、日本で薬を開発するのはやめようと日本に見切りをつけます。

 多くの製薬会社は、日本ではなく、海外M&Aや海外市場を主戦場とすることを経営方針とします。

 

ペプチドリームが薬価の上昇を解決する

 世界の医薬品市場は120兆円ですが、そのうちバイオ医薬品が10兆円を占めます。この20年で10兆円まで市場を伸ばしたバイオ医薬品ですが、主役は日本勢ではありません。創薬のかなりを海外が占めています。

 製薬会社のビジネスモデルは、病気を特定し、病気を治す薬を臨床し、特許を出し、開発費用に見合う高い薬価をつける、というものです。

 ところが、低分子で薬は見つからないのですから、バイオ薬開発では、薬価はどんどん高くなり、世界中の医療費は高騰してしまいます。

 この問題を解決できる企業が日本にあります。それがペプチドリーム株式会社なのです。

 タンパク質よりも俄然小さく、たった12-14のアミノ酸の結合でできるのが環状ペプチドです。分子量は1000-1500であり、タンパク質の100分の1です。

 東京大学の菅裕明教授が「フレキシザイム」と呼ばれる人口のRNAを開発したのです。柔軟を意味するフレキとRNA酵素を意味するリボザイムを合わせた造語です。この細胞「工場」は1時間で1兆種類のペプチドを生産できるのです!

 2006年、東大の敷地中でペプチドリームは創業します。大手製薬会社が持つライブラリーが50万種類ですから、この数兆個のペプチドリーム のライブラリーは桁違いです。

 この数兆個のペプチドの中に、新しい薬の候補があることは間違いありません。特許で人口細胞工場が抑えられているため、他社は安くペプチドを作れません。

 この圧倒的な製造コストを持って、ペプチドは、中分子薬品という新しい分野の医薬品を創出していく方針です。

 低分子薬品は小さすぎるため、副作用が出ます。中分子まで大きくすることで、そこそこの値段で
副作用の少ないよい薬が出来上がります。

 その市場はおよそ40兆円と見積もられています。これがペプチド由来の製薬市場の見積もりです。

 ミサイルに見立てた抗体医薬も置き換えることが可能です。そうなると馬鹿高いバイオ薬も淘汰され、コストが100分の1となる。

 国としては願ったりかなったりで、日本国はこの会社に日本の命運を託しました。前代未聞の90億円という出資をペプチスターに出したのです。ペプチスターは、ペプチドを製造する会社です。

 将来、世界中の中分子薬品を日本で製造する計画です。世界中の薬は日本で製造するようになると目論んでいるのです。

 そうなれば、日本の医療費問題は解決します。輸出する利益で日本の国民皆保険制度も安泰となるからです。

数兆個の候補から創薬し、成功報酬で課金するビジネスモデル

 この数兆個というライブラリーの特許は2031年に切れますが、ライブラリーは毎時間のようにアップデートされており、どんどん改良しています。そのため、2031年に特許の切れたライブラリーを使っているようでは製薬会社は負けてしまうのです。絶えず新しいライブラリーを使ってもらうため、特許切れの心配はないとしています。

 ビジネスモデルですが、成功報酬型です。

 安いお金でライブラリーを世界中の製薬会社に提供します。ここで課金が発生します。そして、製薬会社がリード化合物を見つけます。薬になるかもしれないという候補を見つけます。ここでもう少し高いお金をいただきます。

 候補が実際に臨床試験に入る時に、かなり高いお金をいただきます。フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3となるについてどんどん高いお金になります。そして、量産をするとき、ペプチスターで量産することでペプチスターに製造利益が乗ります。ペプチドリームは発売後何年かは売れた分だけ一定の料率でフィーをいただきます。

 と、このように、漏れのない成功報酬型のビジネスモデルなのです。

 驚くべきことに、ペプチドリームは営業をしていないのです。今、20程度の世界の製薬会社と契約を交わしているのですが、全部、菅先生の講演を聞いて、向こうから声をかけてもらったそうです。

 抗体医薬で今、成功した企業も、中分子領域に目をつけています。置き換えられてはたまりませんので。そして、バイオ医薬品メーカは社会的な圧力、高すぎる薬価批判にさらされているのです。

 一方で、周回遅れで負けてしまった低分子の製薬会社も、中分子で巻き返しを図っています。塩野義などは、この領域で、とてもやる気になっているように見えます。諦めかけていた創薬が中分子ではペプチドリーム のお陰でライブラリーの数が一気に増えたのですから。

 日本のバイオ株の中には、高いお金がかかる抗体医薬や再生細胞関連の開発会社が多いのですが、細胞となるとタンパク質よりも大きいのでやはり非常に高価な治療となります。

 また、多くのバイオ関連株は、少ない種類の薬しか扱いません。それが承認されなかったとしたら、株価はサンバイオのように暴落してしまいます。ところが、ペプチドリーム は数兆個の候補があるので、暴落しようがないのです。

 問題は、まだ、このビジネスは始まったばかりで、結果がまだ出てないことです。果たして、日本の医療費問題は、ペプチドリーム が解決するのでしょうか。いや、世界中の叡智が集結すれば、薬を庶民のものへと戻してくれるでしょう。その中に、低分子で頑張った日本の製薬メーカー(塩野義製薬など)も貢献してくれるでしょう。貧乏人は死ねばよい、老人は高い薬を使うな、という寂しい意見をみんなで吹き飛ばしましょう。

 創薬はできる。安くできる。どんな病気も治すことができる。世界中の製薬業界が本気で取り組めばできる。どの国の財政も破綻しない。日本は国民皆保険制度を守り抜きましょう。

ペプチドリーム(4587) /日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)

この連載は、10年で10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。


ダイヤモンド・ザイ 2026年12月号好評発売中!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ZAi無料会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

株で1億円を作るワザ
家計を救う!株主優待
iDeCo入門


12月号10月21日発売
定価950円(税込)
楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[株で1億円を作るワザ]
◎巻頭インタビュー
橘玲が教える!「プアジャパン」時代のお金の守り方・増やし方
◎巻頭企画
ZAiの最新理論株価で判明!
増益割安&高配当の2大割安株ランキング

●人気20銘柄の最新割安度・割高度を公開
●割安株ランキング&プロの注目銘柄

◎第1特集
30代で達成も!最高10億円!
株で1億円を作るワザ

●[手法1]株ノートに記録
リョウジさん/株億太郎さん
●[手法2]高配当株に投資
配当君さん/かげやまさん
●[手法3]投信・優待株を売買
株_熱中症さん
●[手法4]割安・成長株を売買
のぶのぶ野郎さん/シンさん
●[手法5]順バリスイング
りんたんさん
●[Column]達人3人の座談会
ちょる子さん・桶井道さん・たぱぞうさんは
AI・半導体株にどう向き合う!?

◎第2特集
プロがガチ選出!
家計を救う!株主優待ベスト72

●優待名人・桐谷さんが力説!株主優待の底力
「ドン底の私を救ったのは株主優待でした」

●おトクで儲かる!株主優待神7
●予算別 インフレに勝てる!最強の優待株
●どんどん利回りアップ!長期で増える優待株
●新設優待利回りランキング

◎第3特集
保有株の見直し・余った枠の使い方など
NISAの年末駆け込み"ToDoやることリスト"

●保有株と投信は必要に応じて売却・乗換えを
●余剰資金があるなら株を購入&積立を増額

●金融機関の変更手続きは12月中旬まで
●旧NISAで買った株や投信を整理
●ザイ読者のリアルなNISA年末戦略

◎別冊付録
iDeCo入門第4回
「どこで始める?ネット証券&銀行のサービス比較」

●マンガで理解
口座選びで差がつく!3つのポイントを比較

●iDeCo口座の選び方 ネット証券5社/銀行6行
●口座開設の実践編
マイナカードを手元に総合口座を解説
審査完了後に手続きを開始

◎短期集中連載
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル最終回
トレード振り返り!勝敗のターニングポイントは?

◎いつもの連載も充実!​
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.27
「大雨被害にどう備える?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.22
「細かく積上げるのがスキャル流」
●おカネの本音!VOL.52 西野亮廣さん
「お笑いも映画も舞台も!大きな夢をかなえる“稼ぐ力”のつくり方」
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年9月編
「半導体株が失速する中で中小型株に注目が!」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.120
「国債は満期まで?恋はどこまで!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「地価と物価高騰で大打撃!老人ホーム費用が高騰!入居先の選び方と落とし穴」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!
「100本中10本が減配し利回りもダウントレンド!」
●ザイクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「9月後半はAI・半導体株の復調機運が追い風に!」


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


ザイクラブ・アンケートはこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報