「塾に行きたくない」と言う子に、どう返していますか? 将来を思ってかけた言葉が、子どもの本当の困りごとを見えにくくしているかもしれません。本記事では、書籍『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』の著者が、説得を始める前に親が知っておきたい、子どもへの向き合い方を解説します。

【偏差値45から東大合格】「塾に行きたくない」と言う子に、親がまずやるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「塾に行きたくない」と言う子に、親がまずやるべきこと

「今日は塾に行きたくない」――子どもにそう言われて、「月謝がもったいない」「休んだら授業についていけなくなる」と返したことはありませんか?

将来を心配するからこそ、簡単には休ませられない。その気持ちは自然です。ただ、説得を始める前に、確かめたいことがあります。

親の言い分が正しくても、見落とすもの

子どもが自分から勉強に取り組むのが理想。でも、放っておけばゲームばかり。だから塾が必要なのだ、という家庭もあるでしょう。

こう言うと「そんなの単なる正論でしょ。自分で進んで勉強しないから塾に通わせざるを得ないんだよ」といった声が聞こえてきそうです。たしかに、それも現実を捉えた一面だと思います。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

塾に通わせる判断には、親なりの理由があります。

しかし、「塾が必要か」と「いま、子どもが何に困っているか」は、分けて考えたい問題です。通う必要性を説明するだけでは、行きたくない理由が見えないままになってしまいます。

「面倒くさい」の奥にあるもの

しかし、「しんどい」「行きたくない」「気が乗らない」というのは、子どもたちがうまく言語化できない心身の不調や不安の表れかもしれません。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

たとえば、授業が難しくて質問できない。宿題が終わらず、叱られるのが怖い。学校と塾の往復で疲れている。こうした事情を、本人も整理できていない可能性があります。

だから、親がまずやるべきことは、「行きたくない」という気持ちを受け止め、何が負担なのかを聞くことです。

最初のひと言を変えてみる

「どうして行かないの?」と問い詰める前に、「今日は行くのがしんどいんだね」と返してみましょう。そのうえで、「塾では、どんなときにしんどくなる?」と尋ねます。

厚生労働省も、子どもの話を否定せずに聞き、答えを迫るより、自由に話せる質問をすることを勧めています。すぐに答えが出なくても、急かす必要はありません。事情がわかれば、宿題の量を先生に相談する、通う回数を見直すなど、具体策を考えられます。

「行きなさい」の前に、「何がしんどい?」。勉強の話を進めるためにも、まずは子どもの言葉の続きを聞くところから始めてみませんか。