急に不機嫌になり、周りをおろおろさせて思い通りに人を動かそうとする人、身近にいませんか? その態度は「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」とも呼ばれる幼稚な行為であり、顔色をうかがうのは相手の思うツボです。では、職場やプライベートでそんな厄介なタイプに遭遇したとき、どう対応すれば心をすり減らさずに済むのでしょうか? 相手のペースに巻き込まれず、人間関係のストレスをすっと軽くするための具体的なメソッドをお伝えします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】不機嫌で人を動かそうとする人への対処法・ベスト2Photo: Adobe Stock

不機嫌で人を動かそうとする人の心理

今日はは、「不機嫌で人を動かそうとする人」についてお話しします。急に不機嫌になって相手をおろおろさせ、自分の思い通りに人を動かそうとするタイプの人に、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

急に不機嫌になるというのは、基本的には幼稚な振る舞いです。一般的に、すぐに不機嫌になるのは小さな子どもですよね。そういった人は、子どものような部分がまだ残っているのです。

そのため、基本的には「やれやれ、しょうがない人だな」と思っておくと少し心が守られると思いますが、実際に直面すると困ってしまいますよね。

最近では「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」という言葉もあるように、不機嫌な態度をとることは一種のハラスメントであると私も考えています。きちんとした大人であれば、特にオフィシャルな場面で不機嫌な感情を表に出すのは恥ずかしいことであり、ふさわしくありません。

そうした人が職場にいる場合と、プライベートにいる場合とでは対処法が異なりますので、それぞれについて解説します。

職場での対処法:具体的な「行動」をつかむ

職場で一番良いのは「相手にしないこと」ですが、上司や部下であればそうもいきません。

不機嫌で人を動かそうとする人の一番厄介なところは、「不機嫌である」という状態が非常に曖昧(ファジー)で、明白な行動をともなっていないように見える点です。

大声を出したり、机を叩いたり、人格否定をしたりといった明確な行動があれば「やめてください」と言えますし、証明も簡単です。しかし、「なんとなく不機嫌」なだけでは、本人に「そんなことしていません」と言われたらそれまでです。

1.証拠となる「尻尾」をつかむ

対処法の一つは、探偵のように「尻尾をつかむ」ことです。実は、ただ不機嫌なだけでなく、こっそりと具体的な行動をとっていることが少なくありません。例えば、「舌打ちをする」「少し無視をする」といった行動です。

そうした具体的な問題行動があり、それによって業務が遅れるなどの実害が出ている場合は、その事実をしっかりピックアップしてください。「こういう行動があって業務が進みません」と本人に伝えるか、難しければ他部署や上司に相談するのが一番の解決策です。

2.業務に支障がなければ「スルー」する

もし行動面で何も問題がなく、単に「不機嫌そうにしていてやりづらい」というレベルであれば、完全にスルー(無視)してしまって構いません。不機嫌ながらも普通に報告をして結果を出してくるのであれば、それで業務は回るからです。

不機嫌を出して人をコントロールしようとする人は、「不機嫌になれば周りが顔色をうかがってくれて、自分のやりやすいようになる」と学習してしまっています。こちらがおどおどすると相手の思うツボですから、全く意に介さない態度をとることが正解です。

周りが反応しなければ、やっても無駄だと気づいてやらなくなります。