同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖! (構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

【「さらばのこの本ダレが書いとんねん」で話題】東大理三女子は超レア! 「同級生婚」が多いワケPhoto: Adobe Stock

理三女子はレア中のレア人材! 同級生に確実にモテます

 近年、東大では女子の合格者が増えていますが、2026年の理三合格者のうち女子は21人。前年は20人。女子の合格者が増えたといっても、理三の女子は定員の2割ほどと少ないのです。

 男子学生が圧倒的に多いため、女子は同級生の男子にモテるようです。

 2006年に森田麻里子さんが入学したときは、女子の合格者は10人でした。20年前は、わずか1割ほどだったのです。

 彼女は大学卒業と同時期に、同級生の森田知宏さんと24歳で結婚。現在は38歳です。

「同期の女子10人のうち3人が同級生と結婚しました。現在は3分の2ぐらいが既婚者で、医師と結婚する人が多いです。だいたい卒業や研修医が終わったタイミングで結婚しています。未婚の方は自由を愛していて、結婚の必要性を感じていないように思います」

 卒業の時期に結婚したのはなぜでしょうか。
「先輩の女性医師から、『卒業して大学の医局に入ると、先生方を結婚式に招待するときに、いろいろ悩む』と聞き、就職前に結婚したいと思いました」

 私も結婚式の2次会に出席しましたが、同級生婚なので、東大医学部の同級生がたくさん出席していて、とても盛り上がる楽しい会でした。

 森田さんが就職前に結婚したもうひとつの理由は、同じ病院で初期臨床研修をしたかったからです。
「研修先として人気の亀田総合病院(千葉県)で一緒に研修したかった。考慮してもらえたかはわかりませんが、採用試験のときに、婚約していることを伝えました」

 初期臨床研修を終えた後、麻酔科を選んだそうですが、その理由は?
「日中は忙しいですが、定時に帰れます。内科や外科などで主治医になると、帰宅後も呼び出されることがありますが、麻酔科だと待機要員以外は呼ばれません。それに当直もありません。自分の時間を持ちやすく、家庭と両立させやすいと思ったからです」

 現在は3人のお子さんを出産し、子育てがメインです。

「長男を出産後、一時は復帰しましたが、現在は病院では働いていません。

 長男がなかなか寝なかったり、夜泣きをしたり……。それで睡眠について勉強し、起業してオンラインで睡眠のカウンセリングを行ったり、睡眠関係の書籍を出版したりしています。

 長男が中学受験塾に通っていますし、いちばん下はまだ3歳。しばらくは子育てメインの生活になりそうです。子育てが落ち着いたら、教育に関わる仕事をしたいと思っています」

 2024年4月に改正された労働基準法によって、医師の時間外・休日労働の上限規制が適用されました。「医師の働き方改革」で長時間労働が軽減されたとはいえ、診療科によってはやはり激務です。

 人生観や理想とする人生は人それぞれ。現在は個人の生き方が尊重される時代です。理三に入学し、医師になった女性が、自分の理想とする人生を幸せに歩んでほしいと思います。