Photo by Koji Yuasa, Ryuta Hayashi
フォスター電機とアクティビストのアクシウム・キャピタルによる中期経営計画の共同策定が最終局面を迎えている。予定する11月中の公表を前に、成長戦略や資本政策を巡り両者はどのような議論を重ねてきたのか。特集『協奏の賭け アクティビストは敵か味方か』の本稿では、中計策定中の岸和宏社長と門田泰人最高経営責任者を直撃し、異例の共同作業の手応えなどを聞いた。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎)
フォスター電機の新中計策定が最終局面
別のアクティビストが株式買い増しも
車載用スピーカーで世界シェアトップの音響機器メーカー、フォスター電機と、議決権ベースで約25%の同社株式を保有するアクティビスト、アクシウム・キャピタルによる中期経営計画の共同策定が大詰めを迎えているもようだ。
フォスター電機は7月末にアクシウムと共同で中計を策定すると発表。その後、フォスター電機が設けたステアリングコミッティ(運営委員会)で、事業戦略や資本政策などを幅広く議論してきた。
アクシウムの門田泰人最高経営責任者(CEO)は、フォスター電機の社外取締役でもあり、経営側として議論に参加してきたようだ。これまでステアリングコミッティは半月に1度のペースで開かれており、11月に予定する新中計の公表は秒読み段階に入ったとみられる。
一方、フォスター電機を取り巻く状況も激変している。英国のアクティビストファンド、アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)によるフォスター電機株の大量保有が1月に判明。その後、株式を買い増し、議決権比率は10月6日時点で10.28%に達した。投資目的は純投資としつつ、必要に応じて「重要提案行為等」を行う可能性も示唆している。フォスター電機の業績は新型コロナ禍の赤字から持ち直したものの、市場からの評価や投資家との向き合い方はなお課題が残っているといえる。
“二人三脚”で成長戦略を描くフォスター電機とアクシウムは新中計の手応えをどう感じているのか。次ページでは、中計策定中のフォスター電機の岸和宏社長とアクシウムの門田CEOをそれぞれ直撃し、異例の共同作業の進捗などを聞いた。







